抗酸化作用などが期待される「スーパーフルーツ」とは

欧米ではフルーツに含まれる抗酸化成分の研究が盛んに行われており、高い抗酸化成分を含有するものがスーパーフルーツとして一般的に認知度が高い。近年は健康食品やサプリメントとして採用されるケースに加え、化粧品やヘアケア製品に採用されるケースも増え、新たな広がりを見せている。
果実の摂取量が減ってきた日本でも、最近はフルーツの持つ健康効果を積極的に評価しようとする機運が高まっている。

特に、アンデス山脈地帯やアマゾン流域には数多くの有用植物が自生しており、南米は「ハーブの宝庫」とも呼ばれている。
アセロラは、南米フルーツの中でも世界中に認知され代表格とも言えるが、最近ではアサイーなども身近な存在になってきた。
まだまだ南米には数多くのスーパーフルーツが眠っており、なかでも注目なのは、カムカム、マキベリー、ローズヒップ、ブルーアガベなど。

カムカムは、ここ4~5年で急成長している南米産スーパーフルーツである。ペルーのアマゾン川流域の熱帯雨林に産するフトモモ科の常緑低木からなる果実は、100gあたり約2,800㎎の天然ビタミンCを含んでおり、レモンの約60倍に相当する。さらに、フラボノイドやアミノ酸のバリン・ロイシン・セリンやも多く含んでいる機能性フルーツ。
カムカムは現地から冷凍パルプやフリーズドライ、スプレードライで運ばれ、健康食品や化粧品原料として供給されている。

カムカムと同じく注目が集まるのがマキベリーは、チリ(パタゴニア地方)原産のホルトノキ科植物マキの果実で、アントシアニンを豊富に含んでいる。特に、マキベリー特有の4種のデルフィジニン配糖は、抗酸化活性が非常に強いことで知られている。

ローズヒップはビタミンCを多く含み、ビタミンPも同時に含有されていることで、ビタミンCの熱ダメージを保護するなどの相乗的な効果があるほか、牛乳の約10倍のカルシウム、鉄、βカロチン、食物繊維、ペクチンを含んでいるのが特徴。女性の救世主と形容されるように、美肌・貧血予防などで注目を集める。

南米フルーツ以外では、イタリア産の柑橘類のベルガモットがある。ベルガモットはミカン科に属するシトラス系果実の一種。臨床試験では、総コレステロール、LDL、中性脂肪、血糖値の減少や、善玉HDLを優位的に増加させた事を確認。ダイエット・抗肥満訴求素材としての採用が期待される。

その他ではパイナップル。機能性研究では、マウス試験による保湿作用、水分量の低下抑作用、皮膚バリア機能維持などを確認しているほか、ヒト試験では保湿効果と併せて美白効果があることを突き止めている。

いずれも、天然フルーツ素材伸長の背景には、力強い機能性はもちろん、昨今のオーガニック・自然派素材志向の機運の高まりが追い風となっている。