アトピー性皮膚炎を改善する健康学

アトピー

アトピー性皮膚炎は、アレルギー体質を持つ人に生じ、アレルギー性鼻炎、気管支喘息、結膜炎などを生じやすい体質と伴うことがあります。
アレルギー体質は、食べ物やダニなどがアレルゲン(アレルギーの原因物質)となり、それらに対して免疫抗体がつくられることにより皮膚に炎症を起こします。
食べ物では、卵、牛乳、大豆、小麦など個人によって様々なものがアレルギーの原因物質となります。ほかには、イヌ、ネコなどのペットのフケや毛、体内や皮膚の表面にすんでいるカビなども原因物質となります。
さらに、衣類の繊維による皮膚への刺激、電気こたつのヒーター熱による局所的な刺激、夏のエアコンによる冷えなどがアトピーを誘発することがあります。
また、アレルギーによって生じた皮膚の炎症が精神的ストレスで悪化することもあります。

治療法

アトピー性皮膚炎の医療による治療法としては、炎症を抑える目的でステロイド軟膏や免疫抑制薬の軟膏を用いますが、肌荒れや感染症などの副作用が生じることがあります。
内服薬では抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を用いますが、頭が重くなるなどの副作用が生じることがあります。
アレルゲン免疫療法として、減感作療法(げんかんさりょうほう)があります。減感作療法では、以前は希釈したアレルゲンを皮下に注射する方法で行われていましたが、現在では皮下注射よりも体に対する負担の少ない、希釈液を舌の上に垂らすだけの舌下減感作療が試みられています。

健康学による対策

代替医療分野でのアトピー性皮膚炎に対する体質改善法としては、冷え対策です。
体温が低いと体内に活性酸素が増えて、代謝酵素が少なくなります。
そうなると新陳代謝が衰えて免疫力が低下し、アレルギー症状が生じやすくなるのです。
体温が上げて免疫力を高めれば、体の調子が良くなっていきます。
冷え性改善のポイントは、当然のことですが体を冷やし過ぎないことです。そのためには、適度な有酸素運動をすることと食事を改善することです。
食事は、マグネシウムを意識したミネラルバランスの改善と酵素を増やす食品の摂取を心掛ける必要があります。

冷え取り法

懐炉

アトピーが出た時の応急措置としては、懐炉(カイロ)の利用をお勧めします。
アトピーが出ている箇所によって、足裏、背中、腹などの部分に小さめの懐炉を下着の上から貼ってください。内蔵の冷えに対する対策としてはへそのやや上に貼るのがおすすめです。

食生活による冷え対策には、腸を健康にすることと、ミネラルと酵素の摂取が重要です。
俗に「宿便」と言われている滞留腐敗便は、腸内に悪玉菌を増やし、体内酵素を減少させて新陳代謝を減退させてしまう原因になります。
食物繊維の多い食品を意識的に食べて腸をきれいにするとともに、発酵食品やミネラルの摂取によって代謝を促しましょう。

酵素は命の源です。酵素の働きによって人間は食べたものを消化して血や肉、エネルギーに変えます。
酵素の多い食品は、納豆、味噌などの発酵食品です。
また、酵素は、補酵素とも呼ばれるマグネシウムや亜鉛などのミネラルと一緒になることによって機能します。

土壌中や飲料水中のマグネシウム濃度が低い地域では、ガンの発症率が高いことが知られています。
血液にはカルシウムが含まれていますが、血液中のカルシウム濃度が高まり過ぎると血液が硬くなり、動脈硬化を起こしやすくなります。
そのカルシウム濃度をコントロールするミネラルがマグネシウムです。
マグネシウムが多く含まる食品は玄米、蕎麦、大豆、ナッツ類、海藻類などです。

体を温める食べ物として生姜湯(しょうがゆ)が流行っていますが、生の生姜は逆に体を冷やしてしまいますので、生姜は必ず煮たり焼いたりしたものを使用してください。生姜のほかには、ねぎ、にんにく、大根、ごぼうなど、冬の野菜と言われている食品に体を温める効果があります。